2002年4月18日掲載
Kurt Rosenwinkel       The Next Step
Verve原盤                2000年5月録音

 実は2月の新宿ユニオンの重要作品コーナーに、ローゼンウィンクルの作品がもう1枚ありました。

 昨日の盤からみれば4年後の吹き込みで、しかも有名レーベルからの作品です。4年間での彼の成長振りと、マーク・ターナー(ts)が加わったことによる演奏の変化が楽しみな盤です。曲は全てローゼンウィンクのオリジナルです。

20020418

 サックスを上手く使ったな。

 ターナー独特の透けるような高音を多用したテナーの音色が、ローゼンウィンクルのふっくらしたギターの音色に、よく合っています。しかもサックスはギターを食うような自己主張をしていないのも、ローゼンウィンクルを引き立たせています。全体を通してローゼンウィンクルのアドリブ感覚を味わえますが、曲のテーマの多くを、ターナーのサックスに任せたのが残念。ギターで奏でて欲しかった。

 そのあたりの改善を期待して、もう1作くらいはローゼンウィンクルの作品を買ってみます。