2002年3月2日掲載
Stacey Kent        Love Is…
Candid原盤            1998年2月録音

 去年の6月にステイシー・ケントさんの「Let Yourself go」を取り上げたのですが、可愛い声としっかりした歌唱力に驚きました。昨秋の出張の際に、時間潰しによった香港のHMVで、3種類のステイシーさんを発見。前掲以外の2枚を購入したのですが、SJ新年号を見て更に驚いたのは国内発売されるではないの、しかもゴールド・ディスク。僕が知らなかっただけで、巷では有名だったのですね。

 さて今日取り上げるのはGDではない方。「Let Yourself go」と同年の吹き込みであり、テナーとギター入りクインテットがバックであり、スタンダードを取り上げている点は、3点セットで「Let Yourself go」と同じであります。

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 「Let Yourself go」と同年の吹き込みですが、「Love Is...」は彼女の甘ったるい声が少し鼻につく場面が多いですね。多くの女性歌手が歌っている「comes love」での、甘い声がバックと活き活きと重なった曲が、もっと多く聴ければ良い盤なのですがね。バックと言えば、ジェフ・ハミルトン(d)が恐らく仕切っているピアノ・トリオが絶妙の出来。言ってみれば、これに助けられた盤とも表現出来るかな。恐らく聴かせ所として用意された「they say it's wonderful」で、ケントさんの表現力不足を嘆いたのは、僕だけかな。