日本製作の作品に食指をそんなに伸ばさないのですが、これを買った理由はこのレーベルが作成したヤン・ラングレンのピアノ・トリオ作品が、素敵だったこと。しかし主たる理由はジャケです。銀粉を塗りたくった女性の顔。人形かもしれませんがね。兎に角、大当たりか大外れかの、どちらかでしょう。
主役は、カーステン・ダールという1967年にデンマークに生まれたピアニスト。イェスパー・ルンゴー(b)とアレックス・リール(d)との共演で、スタンダードを10曲演奏しております。
三位一体好演の見本のような作品で、当然大当たり。ダールのピアノは、欧州風メロディアウスに強烈タッチを加えたもの。僕好みのピアニストに巡り合えました。リールのアフロ風ドラムをフューチャーした「朝日のようにさわやかに」も素敵な出来ですが、勢い一本のパウエル曲「ダウン・ウィズ・イット」がピカイチかな。
いろんなタイプの曲を素敵なタッチで披露しているのですが、今後の課題は「ワーク・ソング」のようなやくざ曲をやくざに演奏できるかどうかでしょうね。