ピアノやオルガンを弾くジェイソン・モランをリーダーにしたトリオ作品です。モランさんは全く知らなかった人なので、ジャケから浮かぶ印象からしたら絶対に購入しなかった作品。確か新宿ユニオンで、気をそそるキャッチ・コピーが付いて展示されていたから、買った記憶があります。
モランのオリジナルを中心に、エリントンの曲なども演奏されていますよ。
リズムをどう扱うかを主眼にして、ピアノ・トリオという編成と向き合った作品。4分ほどの曲ばかりのため、曲毎の狙いが明確であり評価できる。この方針で耳に慣れたスタンダードを演奏したならば、更に良かった。というのは、狙いは理解できても、それをアルバムを通して鑑賞に堪えうるレベルまでは昇華し切れてなく、少々の退屈感は歪められないからだ。
いつ化けるかが、楽しみなピアニスト。