プレスティッジにガーランドの吹き込み作品は数多くあれど、これは異質であり、敬遠している方も多いのでは。チャンバースとテイラーとのトリオなら人気盤コースなのだが、コンガが入っているのだからね。久しぶりに聴くのですが、ずっとコンガはキャンディドだと思っていましたが、レイ・バレットでしたね。
内容に新鮮な発見があることを期待して、聴いてみます。

マンテーカ!という雄叫びで始まったタイトル曲は、ガレスピーがコンガ奏者チャノ・ボゾを迎えてアフロ・キューバン路線を進んでいた1940年代後半の代表曲。ここでの演奏も、雄叫びは別にして、コンガ入りが見事に成功しているね。特にドラムとコンガの一騎打ちの中盤は、リズムの刺激が実に魅力的。
他のスタンダードでもコンガ入りで演奏を進めているのであるが、それはそれで楽しめる内容。カーメンで有名な「exactly like you」が、ガーランド・トリオにコンガが適度に加わっており、面白い出来でしたね。