引越しのごたごたで見つけ出せなかったミラバッシの新譜、やっとのことで引っ張り出しました。
封入されている北見さんという方のコメントは、「よかったですね。あなたの感動は、約束されている」ときたもんだ。確かにトリオでの理想的な演奏と言える「architectures」、ピアノ・ソロは老後の楽しみだという方も唸らせた「avanti!」と凄い作品を連発してきたミラバッシなら頷けるコメントかもね。
ライブ盤です。
「duc des lombard」というパリにあるクラブでのライブということで、スタジオ盤に比べて張り詰めた緊張感という点では落ちてしまっているのかな。しかし、この緊張感がミラバッシの真骨頂だけに、少し肩透かしを食らった感じです。
ただし、過去の経験からいって、スルメ盤になる可能性が大ですよ。最近の欧州系に顕著な、これでもかの美意識ではなく、奥深くに輝いているミラバッシの美意識が感じ取れることが、その理由。
スルメになるのはいつのことかな。