「ズートはずーっと良い」とは、かつて僕の掲示板に投稿された名文句。
そのズートの作品で僕が気にっているのは、「ダウン・ホーム」と「イン・パリ」です。っていうか、持っているのが数少ないのですけどね。
創造性に富んだフレーズの数々は素敵なのですが、突出した部分を感じさせないのか、積極敵にコレクションするまでには至っていない方です。
言ってみれば全盛期に吹き込まれたこの作品、名盤と言われているクァルテット作品です。
美味いものを食べに行く際に、肉より魚を嗜好し始めてから10年近くになりますか。
ジャズ、特にサックスにおいて白人を嗜好し始めたとは言えないが、以前の「黒人の熱き・・・」なんて気持ちは弱まってきましたね。
そーなってくれば、ゲッツにズートですな。ここ数年の気持ちの変化、というより嗜好の広がりの中にすっぽりと入る1枚です、これは。
「ボヘミア・アフター・ダーク」の勢いも良いのですが、「ブルー・ルーム」のような何気ない曲をさり気なく演奏するズートは、今の僕にとって掛替えの無いものになっております。