これまたジャストイン・タイムから、マレイつながりの方の作品です。ヒュー・レイギンは、1990年代のマレイの作品に加わるようになってから、知名度が広がったトランペッターです。リーダー作を既にこのレーベルから発表しているのですが、今調べたら、このコーナーでまだ取り上げてなかったですね。そちらはまた次回ということにしましてこの作品、Janbu Shahid(b), Bruce Cox(d), Craig Tabom(p)というリズムセクションを得ておりますが、目玉は3人のトランペッターの参加です。大御所Clark Terryを筆頭に、James Zollar, Omar Kabir が参加しています。WSQのトランペット版なのでしょうかね。
目指したサウンドは、WSQではなくレスター・ボウイのダブル・ファンタジー。そのアンサンブルの楽しさは十分に味わえるけど、深みが出ていないね。練り込みが、足らなかったのでしょうかね。レイギンの独自色がもっと強ければ、言いかえればクラーク・テリーの色合いが少し控えめなら、違う出来になったのでは。