2001年9月22日掲載
Marcus Shelby       Un Faux Pas!
Noir 原盤                 1997年5月録音

 先ずこのジャケットを見た上で、2000年5月7日掲載のジャケットを見てください。モノクロで横顔で映画のワン・シーンのようであるのは同じなのですが、写っている方は美女に野獣(失礼)で大きな差がありますね。

 同じ方の同じレーベルからの作品でして、マーカス・シェルビー(b),マット・クラーク(p),ジャズ・セイヤー(d)というピアノ・トリオであります。今日取り上げるのは、前回のより1年前の吹込み。両作とも寺島本「新しいJAZZを聴け!」で取り上げられていて、音の洪水が心地よいとの表現です。僕は「美女」盤の方は、刺激がない綺麗なピアノ・トリオと表現しており、寺島氏とは受け取り方が異なりましたが、果たして「野獣」盤の方はどんなものでしょうか。

20010922

 確かに雨の日の川の流れのように次々と音が流れてくるが、刺激的な感じは無く、この「野獣」盤も「美女」盤と同様の感想です。シェルビーは曲作りが美味く優しい曲が続いており、オシャレなジャズ盤としては良いのではないかな。