マーク・キャリー(p),タラス・マーティン(b),ナシート・ウエイツ(d)のピアノ・トリオが基本となって、吹き込まれている作品です。寺島氏が言うところには、天才がこれから開花する人達だとか。兎に角、録音が素晴らしいそうです。
強烈な低音が魅力の1枚。ドラムは少々叩き過ぎの感もあるが、内臓が抉り取られるようなベースの低音と共に、キャリーのピアノもアフリカを意識させるような空気感を漂わせながら、左手を思いきり鍵盤に叩き付けています。この強烈さがあるからこそ、フルートとピアノが清清しく絡むキャリー作の2曲が、活きて来るのでしょう。このように既に素敵な内容の作品なのですが、他の作品でも同じ展開なら飽きが来るでしょうな。
エンヤなどから何枚も作品を発表しているキャリーですが、その辺の意味合いでどんな内容なのか非常に興味が出てきました。