ホッド・オブライアン、ピアノ・トリオの宝庫リザボアから出した1997年録音の作品を以前ここで取り上げましたが、今回はフレッシュ・サウンドからの作品です。
前掲の作品では、オブライアンの力強さに感心したのですが、それはレイ・ドラモ ンド(b),ケニー・ワシントン(d)の功績大だったのですが、本作品では Tom Warrington(b),Paul Kreibich(d) というようにメンツが変っており、その辺りがどのような影響を及ぼしているのでしょうかね。
収録曲は12曲、アーサー・シュワルツの名曲を2つ「dancing in the dark」と「by myself」、そしてコルトレーンの「lazy bird」を取り上げているのが目に付きました。
寺島本「新しいJAZZを聴け!」ではこの作品を、正しい現代ジャズ・ファンのための作品と称しております。
タイトル通りの、軽快なスイング感が、12曲全てで味わえます。ロマンチックな「dancing in the dark」でも、失恋の悲しさ漂う「by myself」でも、ブラシによる軽妙なサポートを得て、絶好調のオブライアンを楽しめます。