ビル・メイズ(p),マット・ウィルソン(d),マーチン・ウインド(b)でのピアノ・トリオ作品です。それまでは正体不明に感じていたメイズのピアノ・スタイルが、この作品で心優しい人なんだと思うようになった寺島氏ですが、果たしてどんな優しさなのでしょうかね。夏に因んだ曲が10曲収められております。
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確かに聴いていてホッとするピアノ。一杯飲みながら聴いて、のんびりと様々なことに思いを馳せるのに、丁度良い盤。さて、10曲の中で良かった曲はと言うと、聴く度に違う感想になるだろうな。ここで取り上げたことがあるベツレヘムのクリス・コーナーやプレスティッジのゲッツが印象的な「indian summer」、ドルフィーと共演したテッド・カーソンの演奏を思い出す「the things we did last summer」が、今回は最もホットしたものでした。