何やら説教臭いタイトルのピアノ・トリオ作品ですが、世間では絶賛されていますね。ユニオンの山本氏は、タイトル曲にカラダを許し続けているとか。A&Fの大西氏は、「so what」に釘付け状態だとか。
ピアニストがリーダーでして、Frode Berg(b), Knut Aaleflaer(d)という、発音し難い名前の方々が演奏しております。ノルウェーのレーベルからの発売なので、ノルウェー人だとしときましょう。因みにタイトル曲はルグラン作ですよね。
断片的に叩かれる高音が印象的なピアノで、周囲を凍らせる魅力のあるピアノ。一方で、思考が先行してしまい、退屈感を禁じえない方もいるのでは。意識過剰のタイトル曲よりも、さり気ない「trust」が良かったです。彼独特の間の完成度が高まった時に、名盤を吹き込むような気がするピアニストです。