ジョニー・ハートマンと言えば、誰でも頭の中に流れてくるのは1963年3月7日のコルトレーンとのヤツだろう。男性ヴォーカル作品の人気投票があれば、あの作品がダントツで一番になるなんていうのは、コルトレーン・ファンの思い上がりかな。
今日取り上げる作品は、その8年前のもので、ハートマンの初LPになるものです。ジャズ・ミュージュシャンからは、「シンガーズ・シンガー」とか「ミュージュシャンズ・シンガー」と言われ高く評価されていた彼に、ヴォーカル作品には定評のあるベツレヘムが目を付けて、彼が得意としているバラッドを中心に吹き込ませたのがこの作品です。ハワード・マギー(tp),ラルフ・シャロン(p)を含むコンボをバックにしての、32歳の時の吹込みです。
甘く柔らかい低音でのバラッドは、落ち着いた気分にさせてくれます。
まぁ、マギーをコルトレーンと比べてはイケナイでしょうけど、歌良しバックさらに良しとなれば最高なのですけどね。