色気タップリの女性である。大人の色気ですな。顔が飛びギミで撮影されているのが気に掛かるが、惹かれる写真である。寺島本「新しいJAZZを聴け!」によると、このリサ・エクダールさんは、スウェーデンの国民的アイドル歌手だとか。寺島氏の言う「技巧を付けない歌い方が技巧」という部分、僕の好みに合うでしょうかね。ペター・ノルダーノを中心としたピアノ・トリオをバックにしての作品です。
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予想外の可愛らしい声。それも人によっては生理的に受け付けないような、高い声。しかしながら、不思議な存在感があるヴォーカリストですね。ペギー・リーやジュリー・ロンドンのような色っぽい歌手でなければ似合わない「my heart belongs to daddy」を可愛らしい声で歌い、聴く者を異空間に運んでくれます。バックの好演奏も加わって、素敵な作品に仕上がっていますよ。