チャーリー・マリアーノ(as),ビル・ホルマン(tp),ジミー・ジュフリー(bs),ステュ・ウィリアムソン(tp),クロード・ウィリアムソン(p),リロイ・ビネガー(b),メル・ルイス(d)と7人並べば、格落ちの感を抱くのはホルマンと主役のステュではないかな。
1950年代の西海岸を代表するトランペッターの一人で彼はあるのだが、解説によれば1960年代に入るとスタジオ活動に専念したことと、本作品を含めて3枚しかリーダー作品がないのが、格落ち感の理由だとか。6歳上の兄のクロードと吹き込んだこの作品、ステュの存在感がどこまで出ているでしょうかね。
「ダーン・ザット・ドリーム」というスタンダード、僕はデクスター・ゴードンの作品で印象深いバラードなのですが、ステュはこの作品で味わい深く演奏していますね。他の曲と違ってクァルテット、つまりワン・ホーンで演奏していることでも、更にステュの演奏を記憶深いものにしています。他にも興味深い曲を、4管ともに元気な演奏で聴かせてくれる、気軽に楽しめる1枚ですね。