MJQが結成されたのは1952年ですので、初々しい時期にこれは吹き込まれました。当然ながら、ドラムはケニー・クラークで、名盤「ジャンゴ」の半年前の吹き込みになります。また1954年に行なわれたミルト・ジャクソンがリーダーのセッションも、吹き込まれています。Henry Boozier(tp), Horace Silver(p), Percy Heath(d), Kenny Clarke(d) が、参加メンバーです。
ホレス・シルバーがMJQのメンバーと演奏しているセッションは、以前ここで取り上げましたが、そちらの方は1955年の録音なので、ドラムはコニー・ケイでしたよ。
ジャクソン作の「I've lost your love」の、ほろ苦いバラッドのメロディにジャストフィットしたジャクソンのヴァイブが最高ですな。ケニー・クラークのブラシも効いていますしね。クラークのドラミングが全体を通して素敵なのですね。コニー・ケイではなくクラークがMJQにずっと在籍していたら、どーなったか等と考えながら聴いた1枚でした。