数え切れないほどの作品をプレスティッジへ残したジーン・アモンズの、このレーベル最初の録音がこの作品です。オールスターと銘打ってあるのですが、看板に偽り無し。Art Farmer(tp),Jackie McLean(as),Duke Jordan(p),Addison Farmer(b),Art Taylor(d),Candid(conga)というメンツですからね。
アディソン・ファーマーが知名度低いのですが、アート・ファーマーの双子の兄弟で、パーカーやマイルスなどのセッションに加わっていた方です。この時期の録音でこのメンツなら悪いわけ無し。ファーマ作のタイトル曲の名称が、このメンバーにピッタリですよね。
特にタイトル曲がそうなんだけれど、ごく簡単なリフのブルース・ナンバーを１０分以上も飽きさせずに演奏するのに、感心するね。
感心と言えば、マクリーンとファーマーが先にソロを取るのが２曲あるんですが、二人は柔らかい雰囲気を作り上げているのに、御大はあくまで自分のペース。その後の４小節交換での二人は、御大に追従して行っており、笑ってしまうし聴き込んでしまうしで、楽しめる１枚。