不明点が多い作品。テイラー・エイグスティというピニストのトリオ作品だと思うが、詳細の記載なし。レーベル名もはっきりせず、恐らくは自主出版でしょう。分かっているのはフィロリという場所でのライブ盤であり、カリフォルニアのFM局が録音し放送したものであることですね。購入した理由は新宿ユニオンのお薦め盤になっていたからですが、こうやってジャケやクレジットを眺めていると、段々不安になってきている作品です。
オーソドックスながらも、軽やかなテンポで楽しい演奏を聴かせてくれます。盛り上げ所も心得ており、60分で有名な11曲をあっという間に演奏し終わってますね。「a child is born」「caravan」「smoke gets in your eyes」と、スロー・アップ・スローと続く展開に感心しました。まだ20歳位のような彼、今後の展開が楽しみになる盤であり、ちょっとした気分転換したい時に、度々聴くことになる作品でしょうね。欠点としては、ベースの録音レベルがやたらと大きいことでしょう。