これまた新宿ユニオンでの「1990年代のピアノ・トリオ重要作品」からの1枚です。「ヨーロッパのジャズ・ディスク1800」にも登場している方なので、ご存知の方も多いと思いますが、僕はピエロ・バッシーニさんの作品初購入になります。ベースはLuca Garlaschelli、ドラムは曲によりMassini pintori とEttore Fioravantiが叩いている、ピアノ・トリオです。
打楽器であるピアノの機能を存分に活用した演奏だからこそ、時にラテン・タッチで、時にメランコリーなメロディが活きています。前者が「suite with a latin tinge」、後者が「two chords」、メロディアウスな演奏です。ベースとドラムの好サポートも出来の良さの大きな要因ですが、ピアノ・ソロの演奏を聴けば、バッシーニの底力が全体を支配しているのが認識出来ます。好盤。