2001年6月25日掲載
Rearward In Italy
Rearward からの復刻   1960年代録音

 1960年代のイタリア・ジャズ界の注目盤を次々に復刻しているリアワードについては、このコーナーで既に8枚取り上げております。今日取り上げるのはオムニバス盤でして、Amedo Tommasi, Sestetto Basso, Dusko Gojkovic, Vito Tommaso, Sandro Brugnolini, Piero Piccioni, Dino Piana 等のミュージュシャンの演奏を計16曲収められています。

 僕の場合、このリアワードからの復刻盤で興味を持ったミュージュシャンばかりでしたので、今回このオムニバスに入っている方々もそんなに知識は無しです。

 さて、その内容なのですが、この手の編集盤は、データを充実させて欲しかったな。載っているデータは、リーダー名・曲名・演奏時間・作曲者・原レーベルだけです。それはさておき、どれも名演なのは、間違い無いことでしょうね。

20010625

 Dusko の「kosmet」は Bmg-Ricordiレーベルへの吹込みですが、そこには正にSwinging Maccedonia の世界。サイド参加の演奏をヴォロンテを通して知ったトロンボーン奏者のDino Piana は、アップとスロー・テンポの2曲で奥深い演奏を聴けます。Amedo Tommasi というテナー奏者は、無名なのでしょうかね。Vito Tommaso というピアニストもそうなのですが、「ヨーロッパのジャズ・ディスク1800」にも登場していなお方ですが、個性溢れる演奏を聴けます。

 イタリア・ジャズ好きの方は少ないながらも必ずいるわけですので、どなたかがこの編集盤を解説したWebページがあるだろうと探したのですが、見つけられなかったです。やはり、詳しいデータを付して発売して欲しかったな。

 それとリアワードがここで編集盤を出したということは、復刻活動を終りなのかな。下司の勘繰りかもしれませんが、このレーベルのWebページも全く更新されていませんしね。何とかその復刻活動を続け、素晴らしい盤を我々の前に提供して欲しいです。