「Jazz(now) in Italy」から2年後の作品であり、最も激しく変化していった欧州ジャズのこの時期に、ヴォロンテの目指す方向性がどのように変わっていったかが、興味深い1枚です。
参加メンバーは、Oscar Valdambrini(tp), Dino Piana(tb), Giorgio Azzolini(b), Benot Charvet(b), Franco Manzecchi(d)という顔ぶれで、ピアノレスでの3管編成です。
バッソとの共演で知られているヴァルダンブリーニのトランペットと、ヴォロンテのサックスが一つのポイント。二つ目が、2本のベース。この2点それぞれが、刺激的なフレーズで会話しています。この「会話」によってフリー・ジャズという形式が、一つのピークに達してきているのではないでしょうか。