1986年から率いていたエレクトリック・バンドのベース(ジョン・パティトゥッチ)とドラム(デイブ・ウェックル)をそのまま使って吹き込んだ、チック・コリアのアコースティック・ピアノ・トリオのライブ盤です。LAのスタジオに招待客だけの観客を目の前にしての演奏、ビデオも確か発売されていたかな。
テーマを奏でている時点から四方八方に展開して行くピアノに、少し気を外した途端ついていけなくなるのだが、キラキラした泡立ちのタッチに惹かれて、チックの世界へ再び引きずり込まれる自分を何度も確認しました。この作品では、気心知れているベースとドラムの歯切れの良さが、重要なポイントになっているな。「on green dolphin street」と「'round midnight」の、繊細さと迫力に酔った1枚です。