2001年2月7日掲載
Jimmy Gourley    and the Paris Heavyweights
ELABETH原盤     1972年9月録音

 ジミー・ガーリーって人の作品が去年2枚復刻されて、このギタリストを意識した人も多いでしょうね。1926年にセントルイスで生まれた彼は、ジーン・アモンズやソニー・スティットと共演後の1951年にパリに渡り、渡仏したブラウニーやシムズなどと共演しました。そう言えばブラウニーのヴォーグ盤にガーリーの演奏が記録されています。一時アメリカに戻ったものの、1957年にはパリに定住し地道に活動しています。

 46歳の時に吹き込んだこの作品は、二つのセッションで構成されています。ルネ・ウルトラジュ(P),ケニー・クラーク(d)が入ったクィンテット、オルガンとベース入りにのトリオという内容です。

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 リズムを切るのとメロディを刻む演奏を交互に力強く演奏しています。大物入りセッションでは、アップ・テンポのリフ・ブルースのガーリー作の「tafira alta」が圧巻。コンガが効果的でして、徐々に盛り上がって行きますよ。ルネのピアノがフューチャーされていないのが残念ですけどね。でも、大物とのセッションの他の曲では、遠慮してしまったのか力強さが弱まっている。でも、格下とのセッションでは、その魅力が大爆発。エディ・ハリス作の「freedom jazz dance」に、ぶっ飛ばされました。ギター作品を買い求めていた去年前半の、最大の収穫がこの作品なのです。