1923年にロンドンに生まれたシャロンは、1940台後半からはイギリスのジャズ界において重要な存在になっており、それは4年連続でメロディ・メーカー誌の人気投票で首位を獲得していることからも分かります。1953年からはアメリカでも活動を始め、クリス・コーナーの伴奏者として、彼の存在がアメリカでも知られるようになったのです。そしてシャロンの名前を一躍有名にしたのは、1957年から4年間トニー・ベネットの伴奏を務めたことでしょうね。
今日取り上げるこの盤のタイトルを見れば分かるのですが、奥さんである歌手スー・シャロンさんとの吹き込みになっています。で僕がこれを買った理由は、JRモンテローズ(ts)が参加していること。他にはジョー・ピューマ(g)やエディ・コスタ(vib)など興味をそそられるメンバーが参加しています。
ジャケを見れば、亭主が尻にひかれていると思うような、姉御肌の奥さんですよね。歌いっぷりも、そのままであり、声質も同様。しかし、魅力少な目。で、旦那をリーダーにした演奏は、控え目。つまり、面白くないのだ。リーダーのみならず名だたる共演者も、リーダーにつられてやる気無しの演奏。これがね、まだ歌入りならBGMになるのだが、奥さんが歌っていない半分の曲でも演奏は同様で、これを聴きながら本を読むと中々進まないのだ。ってなことで、二度と聴かないであろう1枚です。