ベツレヘムは、ヴォーカルの宝庫でもある。男性・女性問わず、良い作品が多々あるそうな。また積極的に吹き込みのチャンスを与えており、このレーベルに残した作品によって、今でも名前が世の中に残っている方もいますね。
以前ここで取り上げたマリリン・ムーアさんもそんな一人でしたが、今日取り上げるサリー・ブレアさんにも同じことが言えます。
ジャケを見る限り趣味の良いポートレイトとは言えないのですが、黒人であることは分かりますね。と言いますか、他に彼女の資料というのは無いのです。このCDに封入されている岩浪さんの解説でも、生年についてすらは触れてないしね。何でも、多彩な歌い方をする方だとか。2年前に購入した際に一度聴いたのですが印象に残ってないこの盤、今日改めて聴いてみます。
ジャズ・クラブは全く似合う雰囲気ではなく、ショー向きの歌い方。その意味ではジュディ・ガーランド風の表現力なのだが、サリーの場合はあまりにもトゥー・マッチな表現で、ゲップが出そうな場面多しですな。それでもサルバドールのギターによる素敵なイントロで始まるミドル・テンポの「ain't she sweet」での、感情の入ったスィング感には、好感が持てました。