フランク・ソコロウを知っている人は少ないでしょうね。2年前に東芝EMIから発売されたのが、この作品にとっては本邦初登場になり、またソコロウ自身もビッグバンドを中心に活躍したサックス奏者で、リーダー作が少ないのがその理由でしょうね。
1945年にDukeレーベルにバド・パウエルなどと吹き込んだのと、本作品の2枚しかソコロウさんのリーダー作はありません。
エディ・コスタ(p,vib)とサル・サルバドール(g)が参加しているのが僕が購入した動機なのですが、2年前にこれを買わなければ、恐らく僕の頭の中にソコロウさんの名前は一生加わらなかったと思っています。他にトロンボーンが加わって、シクステットでの演奏になっております。
経歴からしてビ・バップばりばりの演奏と思った通りの前半の7曲。
良かったのは、スィング感が楽しめる後半3曲のスタンダード。「I'll take romance」「I love you」「I Cried for you」で、サルバドールの好演も加わり、ソコロウさんのサックスが適度に楽しめます。