この作品が、僕のベニー・グリーン初体験になります。
僕がジャズを聴き始めて数年経った頃、グリーンは確かジャズ・メッセンジャーズで活躍していたはず。1989年にJMから独立した彼はリーダー作を続けて発表し注目を集めていましたが、殆ど彼に興味を覚えなかった僕は、聴かないまま今日に至って来ました。
そんなミュージュシャンは何人もいる訳なんですが、今回何故か急に彼を聴きたくなり、購入した次第です。クリスチャン・マクブライド(b)とカール・アレン(d)とのトリオ作で、ヴィレッジ・ヴァンガードでのライブ盤です。
軽めのファンキーさが心地よい、陽気なピアニストってとこですね。オリジナル曲は、ほどほどの出来。
感心したのは、トラディショナル曲「down by the riverside」。多くのミュージュシャンが取り上げている曲ですが、スピリチュアルな面を思いきり協調した演奏ばかりのこの曲を、グリーンは陽気にファンキーに演奏していおり、かつ曲の持っている雰囲気を壊しておりません。
グリーンの作品をもう1枚買うかどうかは、彼の解釈が楽しみな曲が入っているかどうかで、決まるでしょうな。