ダブル・タイムというレーベルが評判が良いのは聞いてましたが、僕はこの盤がこのレーベル初体験になります。
マイク・レドンは、ミルト・ジャクソンのグループで活躍していたことがあるピアニストで、1991年にクリス・クロスに吹き込んだトリオ作品が、当時新進気鋭のピアニストとして注目を集めていたそうです。寺島本「新しいJAZZを聴け!」ではレドン作の「the pharaoh」の曲の良さを絶賛しています。
Peter Washington(b), Mickey Roker(d)と組んだトリオ作品です。
抜群のドライブ感。縦揺れが起きる強烈なリズムが、決して重苦しさを感じさせず、快適な風のように流れてる演奏です。
1曲目のレドン作「encounter」が、このアルバムの絶好調を象徴している演奏です。
レドン作の2曲目「to each his own」はスロー・ナンバーなのですが、このリズムの嵐の中で素敵なメロディを輝かしています。今流行の欧州風に綺麗に演奏されたら、恐らくは気に止まらないメロディだったのではないかな。 演奏スタイルがメロディを輝かせるという意味では、「the pharaoh」も同様ですし、数多のピアニストが演奏しているピアノ・トリオの定番「my romance」もレドン色に染まっており、聴き応え抜群ですよ。
こうなるとレドンの他の作品を、どうしても聴きたくなりますね。