2001年10月16日掲載
Joe Kienemann       Come be or Come bop
YVP原盤                 1996年2月録音

 YVPのピアノ・トリオと言えば、クラウス・ウォーゲンライターのが、実に印象的でしたな。

 今日取り上げるお方は、ジョー・キーネマン。寺島本「新しいJAZZを聴け!」でも名演・名盤と絶賛されておりますが、出来の良いオリジナル曲が並んでいるとか。キーネマンの情報は得られませんでしたが、40半ばですかね。

20011016

 彼のオリジナル曲は、どこかで聴いた覚えのあるメロディ。それは渋いスタンダードのようで、「emily」「it's you or no one」という曲と並んでいても違和感無し。その演奏はメロィアウスなもので聴いていて心地よいのだが、個性という意味では少し弱い。

 しかし、この作品が愛聴盤になる予感がしている。俗に言う、スルメ盤なのではないだろうか。初めて聴いた今回は「gringo tango」のメロディに感心したが、次回は違う曲に気持が動くのでは。楽しみにさせてくれる1枚である。