マイケル・ヘイスがピアノを弾くトリオ作品であります。文献でヘイスさんを調べたのですが、情報無しです。裏ジャケを見る限りは、30前半、いや頭髪からすると40前半といったとこでしょうか。
寺島本「新しいJAZZを聴け!」では、その音の迫力を大絶賛しております。ラリー・グリネディア(b), アリ・ジャクソン(d)アリ・ジャクソンとの演奏です。
「israel」のピアノ・トリオ版と言えば、エヴァンスを思い浮かべる方が多いでしょう。他にも多くのピアニストが取り上げていますが、エヴァンス同様リリシズムを感じさせる演奏が多いですね。ヘイスがこの盤で聴かせる「israel」は、ダイナミックさ。迫力満点の演奏でこのマイナー・ブルースを料理しており、他の曲でも同様のことが言えて、その迫力のエネルギーに惚れ惚れする1枚です。また「israel」意外の8曲はヘイスのオリジナルなのですが、このレベルの高さも魅力ですね。「rosebud」「five for jan johansson」「bulue haze」が、その中で光っています。どれもマイナーの曲でして、ヘイスのマイナー曲に力強さを添えて演奏するスタイルに、ピアノ・トリオが持つ魅力の一つを感じる、名盤と言える作品です。