レナート・セラーニというピアニストの、トリオ作品です。これといって情報のないお方なのですが、ベースで参加しているジョルジオ・アッゾリーニの「tribute to someone」での演奏が知られていますね。スタンダードを勢揃いさせた作品で、オリジナル盤市場では高値を呼んでいます。
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出だしの「like someone in love」では、ガーランドを少しトロクしたように思えたの。違う曲では、ソニ・クラを少しトロクと。でも聴き進むに連れて、このトロク感じた部分が独特の間、セラーニの大きな個性に変って聴けるようになりましたよ。ミディアム・テンポの曲で、楽しく聴かせるピアノなのですが、「sonar」でのアップ・テンポがもっと多くあればメリハリがつき、名盤になったと感じた次第です。