これは異なったミュージュシャンの二つのセッションを集めた盤です。調べていないのですが、10吋で発売されたものを、組合せたのでは。プレスティッジの7000番では、珍しいです。一つはトロンボーン奏者ベニー・グリーンがストリングスをバックに吹き込んだもの。もう一つは、同じトロンボーン奏者二人の活動が人気を呼んだJ&Kの録音で、こちらは1954年12月の録音です。J&Kはこの年から1956年まで活動していましたね。ちなみにプレスティッジにはこのボントロ3人の名義の作品がもう1枚ありますが(7023)、こちらは3人それぞれのセッションを寄せ集めた盤です。
J&Kの作品で持っているのは、これ以外では多分1枚です。それも、ほとんど印象なし。で、今回聴いたこのコンビの印象は、楽しさ!です。「バグス・グルーブ」にしたって、ホンワカと聴かせますからね。1曲だけライナーに先発はカイと書かれていたので、それを頼りに二人を聴き分けようとしたのですが、難しかったです。さて、グリーン。ストリングスを入れたことで、安物セッションに朽ち果てていました。