2000年7月27日掲載
Freddie Hubbard     Goin’ Up
Blue Note 原盤      1960年11月録音

 ブルー・ノートにサイドでの参加がなく、いきなり初リーダー作「オープン・セサミ」を発表し注目を浴びたフレディ・ハバードの、これは2作目になります。初作同様にマッコイ・タイナーが参加しており、ハンク・モブレー(ts)の参加が興味を引きます。何故か僕はハバードとモブレーの顔合わせは、聴く前には合わないように思ってしまうのですが、無用な心配に終わる場合の方が多いですね。

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 ミドルからアップ・テンポの曲を、尖ったハバードと、丸味のあるモブレーが飛ばして行き、ハード・バップを満喫出来る内容になってます。しかしピカイチは、美しい自然の景色が次々と目に浮かぶ「I wished I knew」です。作者はテナー奏者のBilly Smithで、彼はハバードの友人とのこと。このバラッドの演奏に、ハバードの優しさを感じました。