普段はドナルド・バードが大好きなんて言わないけど、レコード棚を覗くと結構持っています。ほのかに好きってことかな。さて、この作品は世間一般でも僕の中でも、そんな陽が当ることがない作品です。理由の一つとしては、二つのセッションからの寄せ集めだからなのでしょう。共にデューク・ピアソン(p)が入ってますが、モブレー(ts)入りのと、マクリーン(as)入りの、二つのクァルテットでの録音で構成されています。
ピアソン作の「my girl shirl」で、バードとマクリーンの、短いながらも美しいソロに酔えます。モブレー参加曲ではバード作の「ghana」で、熱気が伝わってきます。「陽が当らない作品」なんて思っていたのは、僕だけなのでしょうか。