今や日本で一番 人気のあるピアニスト、っていうことを言うのに抵抗がありますが、世間ではそーなのですよね。昨年 末に今日取上げる作品の半年後の吹込み盤を取上げましたが、そん時の感想は「遊びを知っているキー ス・ジャレット」でした。同じくトリオでのスタジオ作品のこれ、「遊び具合」が出ているかな。
彼は凄いのかも知れない、世間が言う通り。固く自分の世界を 築いて演奏しており、聴く方がその固い世界に容易に近づけないのですが、一旦その世界に入ったら実 に心地よいです。最初の2曲“song-song”“unrequited”での心情を暴露する強烈な演奏で、その世界 に酔えました。今回聴いた感想が買被りなのか、正解なのか、もう少し彼の作品に付き合ってみます。