2000年6月6日掲載
Donald Byrd        Byrd's Word
Savoy原盤        1955年9月録音

 ドナルド・バードにとって 2枚目のリーダー作品で、彼がジョージ・ウォーリントンのクィンテットに在籍していた時に吹き込まれた ものです。ハンク・ジョーンズ(p),ケニー・クラーク(d)というサヴォイのハウス・ミュージュシャンに加え、 フランク・フォスター(ts)が入った、クィンテット編成の作品です。しかし、ジャケのセンスは、悪いですね。

20000606

 意気のいい若きトランペッターの演奏を、満喫出来る作品。ジャ ケのダサさがなければ、もっと世間の注目度が上がった作品だと思います。主人公以外でも、リズム・セク ションが素晴らしい。特に“gotcha goin'n comin'”のケニー・クラークの、イントロのシンバルとラストの ブラシが、色気タップリの出来です。それに絡むベースも、良いですな。Dave Chambers という無名の方なので、 特に気に止めてなかったのですが、ジャケを見るとポール・チャンバースのような気がします。バードの作品の 中では埋もれた盤なのですが、愛着の持てる作品ですよ。