サックス吹きの ラスティ・ブライアントはこのレーベルに数多くの吹込みがありますが、これが最初の作品です。 彼の経歴が不明なのですが、このタイトル「リターン」とは、どんな意味なのでしょうか。 オルガンとギターが入ったクィンテット編成の作品ですが、注目はグラント・グリーン(g)の参加 でしょう。
オルガンとギターが流暢なフレーズを連発していますが、 心に引っかかるものがないです。それは8ビートで、ソウル・ジャズというよりジャズ・ロックの 演奏だからでしょうか。この時期に支持を受けていたスタイルなのですが、録音から30年近く経つ と古臭く感じます。プレスティッジ・オールスター・セッションでの同名アルバムがあるバレル作の “all day long”。このスローで気だるい演奏が、もっと欲しかったですね。