ヘレンと言 えば、メリル,フォレスト,オコネルなどパッと思いつく歌手がいますが、このグレイコはなかなか思い浮かべられないのでは。冗談音楽のスパイク・ジョーンズの奥さんで、彼のバンドで歌っていた方です。でもケントン楽団に在籍していたこともあるので、実力派だと思いますけどね。ヴァーヴ にも1枚作品を残しております。
甘さがありながら豊かな低音と、微妙なビブラー トがイロっぽい高音が素敵です。バックはオーケストラなのですが、バックが控えめな“glad to be unhappy”と“while we're young”などでは、こんな彼女の魅力を余すところなく表現されています。 バラッドの“take me in youre arms”などスロー中心の渋い選曲ながら、ヘレン・グレイコという 歌手が一流であることを万人に納得させる作品に仕上がっています。