2000年5月13日掲載
Sunny Gale       Sunny
Warwick原盤     1960年録音

 サニー・ゲイルってご存知ですか。僕は12年前にワーウィックの作品が7枚CD化された時に購入しました。 雑誌の広告での小さなジャケ写では可愛子ちゃんに見えたのですけどね。彼女はハル・マッキ ンタイア楽団から独立した後、1951年にソロ歌手として独立しました。“wheel of fortune”を吹込みヒットしたのですが、ケイ・スターがこのカバー・ヴァージョンを発売し、 そちらの方が大ヒットしたそうです。これはケイの方がキャピトルというメジャー・レーベル からの発売だったのが、その違いだと解説で述べられています。その後サニーはRCAビクターと契約し、1952年から数年間ヒットを連発し、「エド・サリヴァン・ショー」にも 出演を果たしました。この作品はマイナー・レーベルのワーウィックへの初吹込みです。人 気が下がってきた時期の作品とういう点と、ジャズの心があるポピュラー・シンガーなのかが興味深いことですね。

20000513

 クラブよりは、ライトがビシッと当たった華やかな舞台が似合う、明るく可愛らしい歌声です。曲もアップテンポの、彼女の特徴にあったのが多いです。その中で“it might as well as be spring”での、落ち着いて真正面からじっくりと歌う姿が気に入りました。想像ですがこれ以降の彼女は、ここの部分を伸ばして行き、イメチェンを図っていったのではないでしょうか。入手可能なら、買いたいのですけどね。