最近、ポートレイト撮影に凝っています。撮り始めると難しいですよね。そのモデルさんの 特徴を掴み、光線の具合を考えて、背景の処理の仕方に工夫しと、回数を重ねるほど課題が 出てきます。いきなり話がそれましたが、大物白人女性ヴォーカリストのクリス・コナーの 最盛期であり円熟味をみせはじめたアトランティック時代に吹込まれたこの作品は、「クリ スの肖像画」というタイトルがつけられています。当時彼女の伴奏者だったロニー・ボール と、歌伴には定評があるジミー・ジョーンズという二人のピアニストが、半分づつアレンジ と伴奏を行なっています。クリスがどんな角度から撮られている作品なのでしょうか。
迷っているクリスが、撮られていま すね。“where flamingos fly”“I'm glad there is you”での恋の行方に迷っている女の 心情が巧みに歌われています。聴き終えた後に改めてジャケに写る彼女をみると、上向きの 表情と目線に「迷い」があるように感じてしまいます。彼女の数多ある作品の中では注目 される作品ではないでしょうけど、そばに置いておきたい作品です。しかし、クリスはこの 時期から太り始めたようですよ。