購入 したポイントはジャケ。確か昨年秋のSJ掲載の広告に小さな白黒でこのイラスト・ジャケ が写っていたのですが、ピンとくるものがありました。今冬にユニオン新宿で見つけたら、 明るい色で、ますます気に入りましたよ。ステファン・カールソンはスェーデン出身の方で、 スティーブ・ガッドのバンド・メンバーとして、最近来日したそうです。この作品は基本的 にはピアノ・トリオで、数曲ホーンが入っており、全曲彼のオリジナルです。
カールソンの大きな魅力は、ドライブ感です な。“a three in four”での、新主流派のイロを出しながら叩き込むような演奏で、彼の 世界に聴く者を引きずり込みます。それと、落ち着き。“smilin' eye's”は何てことない曲 ですが、何気ないしっとり感が堪りません。この作品の悪いところをあげれば、“infinite” で折角カールソンの怒号のアドリブが聴ける場面があるのに、ダラダラとしたとこがあり、 15分弱という演奏時間が、作品全体に水を差しています。もう一つは、最後のインタビュー。 必要無いよ。しかしながら曲作りの上手さも光っており、次の作品に大きな期待が持てます。 今年初めの私の愛聴盤でした。