カーティス・ランディというベーシストを、その名前を意識して聴いたことはありません。では何故買ったのか。ジャスティンタイムっていうレーベルが好きなこと。ジャケがカッコ良い こと。Bobby Watson(as),Roy Hargrove(tp),John Hicks(p),Anthony Wonsey(p)といったサイド陣の顔ぶれ。SJ12月号の輸入盤紹介で知ってスグ買いに行ったが、売りきれ。やっとここで取上げられます。
表面は洗練されたジャズですが、その奥では熱く燃え上がるものがあります。ヒックスやワトソンも好演を行なっていますが、収穫は Peven Everett(tp)とShelly Carrol(ts)ですね。基本的には3管編成なので、じっくりとこの 二人の演奏を堪能出来るわけではありませんが、ワン・ホーン作品を聴きたくなる出来です。 またこの二人が提供している曲も、良い出来。楽しみですね。主役のランディはバッキングに徹しています。このメンバーは彼の人脈で集めたということなので、一応格上のヒックスや ワトソンは別にして、他のメンバーと共に今後も活動していくのでしょう。また、Carmen Lundy という女性ヴォーカリストが参加しています。名前からすると奥さんなのかな。この夫婦(?)の提供する曲の出来も良し。今後のジャズ界で、注目を浴びる存在になっていくグ ループになるのではという、予感を抱かせる作品です。