ピ エラヌンツィの名盤だそうです。ジャロの店主が言ってました。またこの作品から、日本のピ アノ・トリオ・ファンの間で彼の人気が高まったそうです。その頃は、興味ありませんでしたがね。ビル・エヴァンス派、という彼の代名詞が、この作品からついたようですね。エヴァン スの名曲“TTT”や、“Evans Remembered”というピエラヌンツィの曲も収録さてれいます。 Marc Johnson(b)、Joey Baron(d)とのトリオ作品で、ジャケットには3人の名前が併記されて います。マーク・ジョンソンは、エヴァンス・トリオの最後のベーシストとして、ご存知の方も多いでしょう。この3人で、同じレーベルに1984年に1枚作品を残しています。
僕がピエラヌンツィに惚れた盤は、昨年発 表された“Don't Foget The Poet”という、クィンテット作品です(1999/12/12掲載)。甘く美しい。ただこれだけだと、ただそれに流されるだけ。凛々しさがあるのです。それは、彼の想像力からくるものでしょう。この作品に、“Don't Foget The Poet”が冒頭に収録されています。この時期には、もう既にその姿をはっきりと示していたことが、伺えます。この作品によって彼の名前が注目されるようになったことを考えると、ここで彼の今も続くスタイルが確立されたのではないのでしょうか。末永く愛せる作品です。