2000年12月20日掲載
Jim Rotondi        Jim's Bop
Criss Cross原盤     1997年10月録音

 先に取上げた盤の1年前にジム・ロトンディ(tp)が、同じクリスクロスに吹き込んだ作品です。エリック・アレキサンダー(ts)が入ったクィンテット作品、ピアノにはハロルド・メイバーンが参加しています。ジャケットはダサいのですが、その中身はどんなものでしょうか。

20001220

 いろんな側面を見せるペットですね。1曲目のロトンディとアレキサンダーの共作「king of the hill」はフレディ・ハバードに捧げた曲だとか。こんな話を聞くと、ロトンディのペットがフレディっぽく聴きえますな。他の曲ではドーハムっぽいし、ウッディ・ショウっぽいしね。オリジナルティって点ではまだまだなんでしょうが、流暢なペットが良いですね。メイバーンの参加が年齢っていうかキャリアの点で違和感を覚えたのですが、ロトンディの大学時代の恩師だそうです。弟子を思って、軽やかなピアノで盛り上げてますよ。アレキサンダーに関しては偏見を僕は持っているのでしょうけれど、コルトレーンの強い陰を、変に意識して聴いてしまいます。彼に対しては、いつ日にか心変わりしそうですけどね。