これも昨年売れたらしいですね。ユニオン渋谷店の手書き盤説明に書いてありました。後から後から出現してくるヨーロッパのピニスト達、この恐らくはフランス人のマヌェル・ロッシュマンもその一人です。ジョージ・ムラーツ(b)、アル・フォスター(d)の協力を得て作られたこのピアノ・トリオ作品、数多いるピアニストの中から輝く存在に彼を押し上げられるでしょうか。
スルメ盤ですね。誰風と言えば、ウォルター・デイヴィスのような感じかな。好盤であるのは確かですけど、取っ掛り難い面もありますね。 いろいろな展開を用意していますが、それが小細工に終っている場面が多いです。ピアノ・トリオの定番曲“Just in Time”では、テーマ・メロディが出てくるまで凝った展開を試みていますが、じれったいだけでしたね。ストレートに演奏している、ガレスピー作の“Woody'n you”や、パーカー作の“Au Privave”での演奏に、余計に好感を持ちました。素直に取組む作品を、次に持ってきて欲しいです。