1999年9月6日掲載
David Murray     live at sweet basil vol.1
Black Saint原盤    1984年8月録音

 1980-1982年の間、毎年1作づつオクテットでの作品を発表してきたマレイが、ビッグ・バンドを率いてのライブ・アルバムを発表しました。長くなりますがメンバーは、ペットにオル・ダラ、バイカイダ・ キャロル、トロンボーンにクレイグ・ハリス、チューバにボブ・スチュワート、フレンチ・ホーンにヴィンセント・キャンセイ、サックスにスティーブ・コールマン、ジョン・パーセル、ピアノにロッド・ ウィリアムス、ベースにフレッド・ホプキンス、ドラムにビリー・ヒギンズという顔触れです。8管編成ということになり、指揮でブッチ・モリスが加わっています。Vol.2も製作されており、明日紹介致します。

19990906

 モリスは指揮だけでの参加とクレディットされていますが、編曲の面でも積極的な関わりを持っていたのでしょう。オクテットよりも3管増えているわけで、豊かな色彩になっています。マレイは、モリスの指揮での参加というアイディアがあったからこそ、このビッグ・バンドでのレコーディングに踏み切ったのでしょう。“lovers”や“silence” ではマレイのテナーを大きくフューチャーしたアレンジにしており、他の2曲も同様なら最高なのにと感じるのは、僕だけではないでしょう。