ジョン・ヒックスのピアノ、ラルフ・ピーターソンのドラム、そしてベースに1983年にジョニー・グリフィンのグループに参加して注目されたレイ・ドラモン ドが参加している、３年前の“Morning Song”以来のクァルテット作品です。“Morning Song”では４ビートを心地よく演奏しておりましたが、ここでもタイトルにもなっているスタンダード曲や、好演が印象深い曲“Morning Song”が収録されていまして、４ビート 熱演の再現が期待出来るでしょう。ボストンでのライブですので、余計にね。
ヒックスとマレイの付き合い は４年目に入っているわけで、恐らくライブ・ツァーにも何度も一緒に出ているのでしょう、 息がピッタリあってきています。ヒックス作のバラッド“Heart To Heart”、インパルス期のコルトレーンを思わせるドラモンド作の“Quads”、場を盛り上げるテンポのモリス作の “Red Car”、エクスタインの名作であるタイトル曲、マレイの楽しいナンバー“Morning Song”と続く演奏は、ライブの熱気を存分に感じ取れる内容になっています。様々な編成での演奏活動を続けてきているマレイにとって、ヒックスのピアノは小編成での落ち着いた演奏をする際に欠かせない存在なのでしょう。