2年振りであり、4作目のオクテット編成の作品です。前年にビッグ・バンドでの録音を行った時は、これから大編成での作品はビッグ・バンドで行うのかと感じてましたが、またオクテットに戻りましたね。ピアノのスティーブ・ウィルソン、ドラムのラルフ・ピーターソンJr、トランペットのヒュー・レインとは初競演でして、この3人共にこれからマレイといろんなセッションを行うことになります。“morning song”以外はここで初めて披露される曲ですよ。
編成が小さくなったという理由ではないのですが、 全体的にこじんまりとした演奏になっています。聴いている者に、突き刺さるような刺激がないですね。心地良いアレンジを目指したのでしょう。その中で、トランペットのヒュー・レインが光った演奏を随所に繰り広げており、これからのマレイとの演奏を楽しませてくれる予感を感じさせています。