プレスティッジの看板テナー奏者、コールマン・ホーキンスの作品です。この人はプレスティッジにかなりの枚数吹き込んでいまして、売上もトップ・クラスだと思います。しかしアメリカの話でして、日本ではイマサンの売上なんでしょうね。ケニー・バレルのギ ターとレイ・ブライアントのピアノが入ったこの作品、やはり3人の絡みがポイントでしょうね。
金持ちだったそうですよ、ホーキンスは。超一 流のスーツ、超一流の自動車、超一流のレストラン、超一流の・・・。1920年代からジャズ 界のスターだったのですからね。まぁ、金持ちということが作品の内容に影響を与えるということはないのでしょうけど、その貫禄は関係しているようです。レイとバレルはいつもの味わいというよりも、ホーキンス御大の豪放なテナーに引き寄せられたような演奏になってます。“greensleves”さえ、ホーキンスのテナーにかかると、バーボンが似合う曲になってしまいますね。